ロースハー[馬毛]
古くはベッドのマットレスや高級ソファの中材として使用されていたロースハーは、弾力性・吸湿性・発散性・通気性・耐久性と様々な特長を併せ持つ希少な素材です。長年使用し続けても素材の弾力性が失われるなどの傷みはほとんどなく、適切なケアを行うことで半永久的に使用することができます。
シェーンベルグのロースハー[馬毛]
シェーンベルグでは、オーストリーで約100年にわたり馬や牛のしっぽの毛を使用した寝具づくりに携わっているmoosburger(モースブルガー)社のロースハーを取り扱っております。
同社の最大の特長は世界で唯一、高品質の長い繊維を使用している点にあります。一般的には、鞄や弓などに使用するロースハーの切れ端を寝具に使用するケースが大半ですが、moosburger(モースブルガー)社では品質に対するこだわりから長い繊維を使用しています。
シェーンベルグのこだわりロースハー[馬毛]を用いた商品を
以下の「シェーンベルグコレクション」よりご覧ください。
ロースハーブランド、
moosburger(モースブルガー)社
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moosburger(モースブルガー)社は創業以来、海草・草・ココナッツ・綿と多様な素材による中綿づくりを手がけてきましたが、1980年以降、「馬毛(ロースハー)に勝る素材はない」とロースハーのみを取り扱うよう方向転換しました。
moosburger(モースブルガー)社のロースハーアトリエは、オーストリーのボーデン湖のほとりに位置し、「自然・天然」をテーマに、手間隙かけてロースハーを精製しています。 会社としての規模は小さいながらも、少数精鋭体制だからこそ追求できるこだわりのものづくりを展開。昔ながらの製法にこだわり、高品質な商品づくりを追求し続けています。
ロースハーの特長
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Purification process01
原毛
入荷した原毛をほぐし機でほぐします。この際、同所に混ざっている切れ毛や短い毛を分別します。
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Purification process02
編み
ほぐした原毛から、毛の長いものと短いものを手で選別し、機械にかけ、ロープ状に編みます。
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Purification process03
蒸し・乾燥
ロープ状に編まれた毛を高温で蒸すことにより、カールがかかり、製品に使用したときの半永久的に失われない、ロースハー独特のクッション性が生まれます。昔ながらの蒸し器を使用することにより、空気の流れがよくなり、均等に蒸され、品質にムラが生じるのを防いでいます。乾燥は、厳しい条件のもとで、丸2日間行われます。
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Purification process04
ほどく
天然のカールが付いた原毛を、すべて手作業で一つひとつ丁寧にほどいて綿状にします。ほとんど機械を使わず手作業で行うのは、デリケートな状態になっている毛を傷めないための配慮です。
ほどいた原毛は、手作業により程良い長さに分けられます。
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Purification process05
綿(わた)化
ほどいた毛を機械にかけ、フリース状にします。
毛の長い高品質のものは機械にかけず、さらに手でほぐして綿(わた)にして弾力性を持たせて使用します。
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Purification process06
製品化
全ての製品は、手作業により原毛を詰めます。
詰め方により弾力性・耐久性が変わることが特長です。moosburger(モースブルガー)社が長年培ってきたノウハウがこの工程で活かされ、他社にはまねのできない製品ができあがります
なお、枕ひとつあたり約3~4頭分、敷パッド1枚では約13頭分の馬毛が使用されています。